米投資会社のサーベラスは、西武ホールディングス(HD)への株式公開買い付け(TOB)で、保有比率が35.48%に達し、重要な経営事項を株主総会で否決できる3分の1超を確保した。サーベラスは、西武HDの発行済み株式総数の3%分の応募があったと、2013年6月1日に発表した。取得上限の44%には届かなかった。
西武HDはTOBに反対を表明していた。保有比率が3分の1を超えると、合併や定款の変更といった重要事項を株主総会で否決できるようになる。サーベラスの経営への影響力は一定程度高まる見通しだ。
西武HDは同日、「TOBの結果にかかわらず、株主総会へ向けてサーベラス側の役員選任提案に反対し、西武HDの会社提案に賛成していただくように引き続き株主に呼びかけていく」とコメントしている。