ガッツリ味で男性コアユーザーにアピール
新たなファン層開拓を狙うカルビーの戦略とは逆に、既存ブランドの長所を生かすアプローチもある。
たとえば「激辛」ブームの立役者として知られる湖池屋「カラムーチョ」だ。5月から登場した「カラムーチョ にんにくマシマシ ホットチリ味」は、カラムーチョの売りであるにんにくの風味をさらに強め、中核ユーザーである男性層への働きかけに努めた。「ここまでにんにく味だとは……!」と驚く人もいるほどの強烈さはネットでも話題になり、販売も好調だとか。定番商品に留まらず、こうした「変化球」を出すことの効果を、湖池屋の担当者はこう語る。
「新しい味を消費者に楽しんでもらうと同時に、ブランド本体の良さも再認識してもらえる。ブランドを陳腐化させずいつも新鮮に楽しんでもらうためには、一本調子ではなくこうした違った味を出すことも大切なんです」