バッテリートラブルが原因で2013年1月中旬から運航停止が続いていた中型旅客機のボーイング787型機が、2013年6月1日未明、約4か月半ぶりに定期便の運航を再開した。
全日空(ANA)がすでに国内線の臨時便で5月26日の営業運航を再開したのに続いて、6月1日午前0時59分には、同社の羽田発フランクフルト行きのNH203便が満員に近い146人の乗客を乗せて出発した。
バッテリートラブルの根本原因が解明されないままの運航再開だが、初便出発後に取材に応じたANAの篠辺修社長は、「ここまでの準備状況を見ても、十分自信を持って提供できる。安心しているところ」と安全性に対する自信を見せていた。
直後の1時2分頃、日本航空(JAL)のJL035便も羽田空港からシンガポールに向けて出発。ANAと同様に787の定期便運航を再開した。
ANAは787を世界最多の18機保有しており、JALも5月30日に8機目を受け取ったばかりだ。