児童ポルノ法改正に反対声明相次ぐ 「定義があいまいで混乱する」

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漫画などは自粛ムード生まれ読者離れ?

   児童ポルノ禁止法改正案は、自民、公明、日本維新の会の3党共同で2013年5月29日に衆議院に提出され、3党は、今国会での成立を目指していると報じられている。しかし、日本雑誌協会の広報担当者は、今国会で成立させるのは難しく、参院選後の9月に開かれる臨時国会で議決されるのではないかとみる。

   もし可決されれば、出版界は大変なことになるとこの広報担当者は明かした。

   「宮沢りえさんの写真集『Santa Fe』のような作品がないか、各社は在庫チェックをしないといけなくなるでしょう。児童ポルノの定義があいまいですので、どこまでならいいのか悪いのかを巡って、混乱が起きると思いますよ」

   例えば、AKB48メンバーが男児にしてもらった手ブラ写真は児童ポルノになったが、子どもの頭から精液が流れている写真は児童ポルノにならない、といった判断の問題だそうだ。

   漫画などについても、表現の仕方が分からずに変な自粛ムードが生まれ、それが読者離れを生んでマーケットが縮小してしまう恐れもあるとした。

   この担当者は、「児童ポルノの定義をもっと明確にし、単純所持も繰り返しかつ有償の場合に罰せられるなどと限定しないと困ります。漫画などは、実在しない児童になりますので、被害児童救済の目的とは違っておかしいと思います。ですから、規制対象には入れるべきではありませんよ」と言っている。

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