日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が、自らのいわゆる従軍慰安婦についての発言をめぐる報道について「誤報された」とメディアを非難している問題で、毎日新聞は2013年5月30日の朝刊紙面で「慰安婦発言『誤報』の主張:橋下氏に反論する」と題する反論記事を掲載した。記事は若菜英晴・大阪本社編集局長名で、橋下氏の
「メディアは一文だけ聞いてそこだけ取る」
「文脈をきちっと取って報道すべきだ」
という主張に対して、琉球新報の5月18日付の社説を
「『海兵隊の猛者の性的エネルギーをコントロール』するはけ口として、生身の女性をあてがおうとする発想そのものがおぞましいのだ」
「(戦時中)『慰安婦制度が必要なのは誰だって分かる』と述べたが、『分かる』はずがない」
「沖縄の代弁者であるかのように装うのはやめてもらいたい」
と引用しながら「同感である」と論評した。また、
「報道批判は責任転嫁だ。ましてや、『日本人の読解力不足』との指摘はあたらないし、『他国も同じようなことをした』との主張は論点のすりかえと映る」
とも主張した。