閣僚経験者や「小沢ガールズ」も苦戦必至
どうやら、自民党の圧勝は間違いなさそうだが、「第2党」は混戦だ。田﨑氏は、民主党は比例区でも6~7議席にとどまる、という。一方、森田氏は日本維新の会の比例区の獲得議席を3議席、と厳しくみている。最近の橋下徹共同代表の慰安婦発言などで、「比例票が逃げた」。
日本維新の会は2012年12月の衆院選では1226万の比例票を獲得したが、「半減する可能性もある。橋下氏が言うところの『フワッとした民意』は離れやすいんです」と、田﨑氏は分析する。
閣僚経験者を含む大物・著名議員も「落選」の危機にある。生活の党の小沢一郎代表の側近ながら小沢氏と袂を分け、民主党を離党した平野達男前復興相(無所属)もその一人。小沢代表の地盤の岩手だが、田﨑氏は「自民が有利」という。平野氏に、自民党や民主党の新人、生活の党が挑む構図で、「反自民票が分散している」ためだ。
「防衛は素人」発言で批判を受けた民主党の一川保夫元防衛相や、みどりの風の谷岡郁子代表や亀井亜紀子幹事長、自民党への復党を拒否されて無所属となった自見庄三郎元郵政担当相も苦戦。比例で公認された「小沢ガールズ」の三宅雪子前衆院議員も、生活の党の支持率が伸びないことから劣勢が伝えられている。