登山ルートにゴミ散乱、山頂付近は「大渋滞」 エベレスト登山者急増で深刻化する環境問題

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登山シーズンで50トンものゴミが「ポイ捨て」状態

標高7400メートルの第3キャンプで散らばる酸素ボンベ (c) EcoHimal
標高7400メートルの第3キャンプで散らばる酸素ボンベ (c) EcoHimal

   アルプスやヒマラヤで環境保護活動を行うオーストリアの市民団体「エコヒマル」も、エベレストの「惨状」をウェブサイトで紹介している。公開されている写真を見ると、第4キャンプより低い場所にある第2、第3キャンプでも、数多くの酸素ボンベが雪の上に捨てられていた。

   エベレストを目指す起点の町、ネパール・ルクラからつながる「エベレスト街道」を歩くトレッキング客は、今では年間3万人に上るという。そこからさらにベースキャンプを通って山頂を目指す登山者も急増しているようだ。付近にはゴミを処分する施設がなく、例年の登山シーズンで50トンものゴミが「ポイ捨て」状態にされ、環境への影響が強く懸念されている。

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