政府は2013年5月28日午前の閣議で、2013年版「交通安全白書」を決定した。12年の交通事故による死亡者数は前年より252人減の4411人となり、12年連続で減少した。死亡者の減少は、シートベルトの着用率の向上やブレーキの技術改良などが要因という。
また、飲酒運転に対する罰則強化が奏功。飲酒運転による死亡事故発生は前年より14件少ない256件で、1990年以降最少となった。
ただ、事故死者数のうち65歳以上の高齢者は2264人と全体の51.3%を占め、警察庁の記録にある1967年以降、最も高い割合となった。
高齢者の死亡者のうち49.0%が歩行中の事故で、「自動車乗車中」(26.1%)、「自転車乗車中」(16.1%)と続いた。