佐々木氏「あと1年やりたい」と退任に抵抗
西田氏はこの間、沈黙を通してきたが、「男の嫉妬」説が広がることに我慢がならなかったようだ。週刊現代の取材に対して、西田氏は佐々木氏の社長在任中の評価について「固定費削減ばかりに集中し、将来の成長に向けた経営を怠った」「苦手な海外の顧客や機関投資家へのトップセールスにも行かず、社内で会議ばかりしていた」などいくつもの落ち度を列挙し、佐々木氏の「社長としての能力」に疑問符をつけた。2012年6月の株主総会後には「来年は代わってもらうよ」と社長退任を示唆したが、佐々木氏は「あと1年やりたい」と13年6月での退任に抵抗していた、との内容まで明らかにした。
西田氏は2014年6月で相談役に退くことを公言しているが、ここまで関係がこじれた佐々木氏を会長に引き上げる気持ちはさらさらないとみられ、「取締役に復帰する室町氏が会長に就任する」との見方が専らだ。
さんざんこき下ろされた格好の佐々木氏だが、同誌の取材には応じず、周囲には「(社長在任中は)しっかり結果は残してきた」と反論し、記事は無視する意向という。
経団連の「ポスト米倉」候補の一人と言われた佐々木氏だが、今回の騒動で西田、佐々木氏が相討ちの格好。「財界御三家」と呼ばれた東芝も「当面は財界活動からは距離を置くことになるのでは」と見る関係者が多い。