2013年5月23日正午ごろに発生した茨城県東海村の加速器実験施設「J‐PARC」(ジェイパーク)での放射性物質漏れ事故で、日本原子力研究開発機構などは5月26日、新たに24人の被ばくを確認したと発表した。被ばくしたのはこれまでの6人と合わせて30人になった。被ばく量は最大で1.7ミリシーベルトだった。当時施設にいた測定対象者55人のうち6人が未検査で、さらに増える可能性がある。
被ばくが確認されたのは22~55歳の男女30人で、線量は1.7~0.1ミリシーベルト。最大被ばく量は、22歳の男性大学院生と29歳の原子力機構の男性職員の2人だった。女性は、36歳の大学職員(0.1ミリシーベルト)と51歳の研究機関職員(0.4ミリシーベルト)の2人。いずれも放射線業務従事者の年間被ばく限度の50ミリシーベルトを下回っており、「健康に影響する可能性はかなり低い」としている。
19人は検出限界値未満だった。