人生の中でもっとも重要なことは「温かな人間関係」
しかし、ヴァイラント教授がもっとも強調する要素は、老年における人間関係の温かさと、健康と、幸福の強力な相乗効果だ。このことをThe Atlantic上で2009年にも発表したが、当時は批評家たちがこの相関の強さについて疑問を投げかけた。そのため、ヴァイラント教授は1960年代から貯めてきたデータを見直し、人生の中でもっとも重要なことは人間関係であると改めて結論付けた。
たとえば、「温かな人間関係」でもっとも高い数値を出した58人の男性は、もっとも収入の多い時期(たいていは55歳から60歳の間)に平均で1年に14万1000ドルを稼いでいて、これは、「温かな人間関係」で数値の低かった31人の男性の平均よりも多かった。前者はまた、「紳士録」に掲載されるなど、専門家として成功を収めている傾向が3倍ほど高かった。
「75年と2000万ドル(約20億円)をかけたグラントスタディーは以下のことを指し示しました。『幸福とは愛だ 以上』」
ヴァイラント教授はこうコメントしている。