株価急落で「アベノミクスの危うさ露呈」 朝日、毎日、民主は騒ぎ立てるが… 

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アベノミクスとはそれほど関係がない?

   とはいえ、株価急落は、アベノミクスとはそれほど関係がないという趣旨の意見も多く見られる。

   前出の田中秀臣教授は、株価の上昇が急ピッチだったため下げの反動も出たという意見に同意し、「大幅ではあるが、『調整』局面と考えるのが妥当だろう」とブログで指摘した。金融政策のスタンスはしっかりしており、「とりたてて大騒ぎする必要はない」とも述べた。

   エコノミストの飯田泰之明治大准教授は、2013年5月24日放送のテレ朝系「モーニングバード!」の出演で、株価下落前の状況について、「この1週間ほど特に目立った好材料がないにもかかわらず、一本調子で上げてきた」と指摘した。そして、「調整はどこかで必要」として、ガス抜きで下がること自体はいいことだとした。経済への影響については、「日本の国債と日本の株という間での資金移動が多いので、これによって一気に何か悪くなる状況ではない」と言っている。

   また、報道をみると、経済界からは、アベノミクスの金融緩和は、経済を上昇軌道に乗せることを目的としており、タイミングを見て、第3の矢である成長戦略を始めればいいといった指摘も出ていた。

   もっとも、今後の政策次第では、実体経済が伴わないままアベノミクスが失速する恐れもあるとする意見はあった。

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