12歳の幼さで「姓奴隷」にされた女性の悲劇を英文字幕で感傷的に語る
こうした動きの背景には韓国側が米国など海外に対し、「慰安婦碑」の設置などを通じ自国の主張を猛アピールしていることがあると見られる。2013年に入ってからだけでも、1月にはニューヨーク州上院、3月にはニュージャージー州下院、そして5月7日にはニューヨーク州下院で慰安婦問題を非難する決議が採択されるなど、日本への「包囲網」は着実に狭まりつつある。
もちろんYouTubeでも、韓国側による「慰安婦動画」が複数公開されている。ネット上での「反日的」活動で有名な民間団体「VANK」が投稿した「Comfort Women(慰安婦たち)」は、12歳の幼さで「姓奴隷」にされた女性の悲劇を、英文字幕で感傷的に語る。こちらにもやはり韓国以外のユーザーから、日本を非難するコメントが寄せられている。
もっとも日韓ともに、こうしたYouTube上での「情報戦」が実を挙げているかはいささか怪しい。コメント欄に寄せられている多量の英文コメントも、よく見れば多くは日本、あるいは韓国のユーザーで、両者が自らの主張を伝えたい英語圏のユーザーはむしろ稀なくらいだ。上述したツイッター上での日本の「拡散運動」も、盛り上がっているのは日本で、海外に広く伝わっているとはいえない。