薄型テレビ、韓国勢「有機EL」で苦戦 日本勢「4K」で対抗

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「4Kテレビ」13年後半には韓国勢も参戦

   ソニーは2013年6月、65インチと55インチの4Kテレビを売り出す。販売価格(想定)は75万円と50万円。12年168万円で発売した84インチより価格とサイズを抑えることで、一般家庭への普及を目指す。

   これまでの薄型テレビは画面の縦の長さの3倍以上離れないと、画面の粒子が目立って自然な映像に見えなかったが、高精細な4Kテレビならその半分の距離まで近づいても違和感がない。「6畳間でも十分楽しめる」のが売りだ。

   シャープも2013年6月に、60型と70型の4Kテレビ「AQUOS UD1」シリーズを発売する。同社は13年の国内4Kテレビの出荷を約5万台と予測。販売価格(想定)を約65万~85万円に抑えることで、「2~3割のシェアを獲得したい」としている。

   4Kテレビは日本勢のほか、中国の創維数碼(スカイワース・デジタル・ホールディングス)も手がけている。立ち遅れた韓国勢も、2013年後半には発売に乗り出してくる。

   前出のディスプレイサーチの鳥居寿一氏は「テレビの過去の歴史(ブラウン管→ハイビジョンブラウン管→薄型(HD→フルHD)の流れをみても、大型化と高解像度化(高画質化)は受け入れられるでしょう。コンテンツがそろってくれば、大型化とハイエンドプレミアムの商品として前倒しで需要が起こるとみています」という。

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