金利の上昇局面には支払い利息が増えることも
そうした中で、みずほ銀行は2013年5月20日、メガバンクとして初めてリバースモーゲージを取り扱う、と発表した。「商品性などの詳細は現在詰めているところ」という。
融資は、住宅ローンを完済している55歳以上の人を対象に、土地の評価額の50%程度を上限とする方向。グループのみずほ信託銀行と連携し、遺言信託などの資産継承へのニーズに対応するほか、老人福祉事業者などと提携して65歳からは老人ホームの入居保証金にも充てられるようにする。
とはいえ、リバースモーゲージにも「弱点」がある。金利の上昇局面には支払い利息が増えることがあるほか、地価の下落で担保の評価が著しく下がると、計画どおりに借り入れができなくなる心配もある。商品によっては融資が止まり、利息の支払いだけが続いたり、そもそも相続人の承諾が得られないと利用できなかったりすることもある。