2013年5月23日の東京株式市場は、日経平均株価の終値が前日比1143円28銭安の1万4483円98銭と大幅に反落した。この日は寄り付き後に300円超も上昇し、一時1万5942円60銭の年初来高値を付けた。2007年12月以来の高値水準となったが、午後の取引開始から一気に下落した。高値からの下げ幅は1458円に達した。
終値ベースでの下げ幅の大きさは、東日本大震災後に福島第一原発事故の危機的状況が高まった11年3月15日の1015円安を上回った。
最近の急上昇による過熱感が強まっていたなか、円相場が1ドル103円台から101円台へと急上昇したほか、中国の経済指標がさえなかったことをきっかけにアジア市場で株安が広がったことなどが引き金になった。利益確定売りが相次ぎ、全面安で引けた。