下村博文文科相「もう、いいかげんにしてほしい。全て決着していることだ」
下村博文文科相も、やはり持論を封印気味だ。11年12月11日付けのブログでは、慰安婦問題をめぐる韓国からの謝罪要求について
「もう、いいかげんにしてほしい。全て決着していることだ。韓国内の政治情勢がどうであろうとも、日本政府はここで安易にひるんだり、妥協してはならない。ルールはルールとしてもう終わったことなのだ。『大人の対応を』などと、中途半端なことをしたら、日本はまさに未来永劫、韓国に謝罪し続けなければならないことになるだろう」
と突き放していた。これに対して13年5月14日の会見では、大型連休中にワシントンやロンドンを訪れた感想として
「我が国の、そういう歴史認識における発言が、相当誤解をされて捉えられているという思いを持ちました」
と断りながら、橋下氏の発言については「タイミング」について批判。第二次大戦中の慰安婦については論評を避けた。
「タイミングが非常に悪い、このときにあえてその発言をするプラスの意味があるのか、というふうに私は思いますし、沖縄での(風俗業活用を米軍に勧める)発言というのは、これはもう、党を代表した人の発言ではないと思いますね」
韓国に対する強硬姿勢で知られてきた新藤義孝総務相も、5月14日の会見で
「一つ一つの発言について、私の方から反応するということは、考えておりません」
と、やはりコメントを避けた。
また、安倍氏晋三首相も5月15日午前の参院予算委員会で
「安倍内閣、自民党の立場と全く違う」
と橋下氏の発言を批判したが、12年8月27日の産経新聞とのインタビューでは、
「橋下氏は戦いにおける同志だと認識している」
と話し、産経新聞によると、橋下氏と共有できる具体的な政策の柱については、(1)教育改革(2)憲法改正(3)慰安婦問題をはじめとする歴史認識分野、などを挙げたという。