くまモン、東大に出没したモン しかし早々に追い出される「ジャマになるので・・・」

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「飽きられないため」に世界進出

大きな手で小さな名刺を差し出すくまモン
大きな手で小さな名刺を差し出すくまモン

   とはいえ、知事とくまモンはともに体をはって熊本県をPRしてきた「盟友」だ。知事は、吉本新喜劇にくまモンとスザンヌと出演して、盛大に「ズッコケ」ることになった際に、県庁職員をしている元教え子から「先生、それだけはやめてください」と言われたが、「どうせ転ぶんなら大きく転ぼうと思った」という。

   この日の「県民総幸福量の最大化に向けて」と題した講演の中でも、くまモンの活躍を政治経済学の視点から分析し、熊本の経済だけでなく、県民の安心、夢、プライドにも貢献していると強調した。

   最近では全国各地に出没し、「熊本のPRとなんの関係があるのか」「仕事選べ」とネットで突っ込まれることもあるくまモン。しかし、これは、「飽きられないための戦略」なのだという。九州にとどまらず大阪、東京、上海、香港、北京、フランス、ドイツと、どんどんフロンティアを拡張、ファンを増やし、メディアの注目を集めることによって、熊本、ひいては日本の知名度が上がるよう奮闘中なのだそうだ。

   知事はまた、老人向けに利用されている、話しかけると答えてくれるぬいぐるみ「おしゃべりくまモン」に話しかけて、「すごいくまモンです」「福祉にも役立つ」と絶賛。

   また、くまモンとのこれまでを振り返り、「嘘の記者会見を開いたこともあります」と明かした。最初に売り出したとき、「くまモンが失踪。探してください」とYouTubeで会見したときのことだ。「知事が嘘ついてもいいのかなと思ったんです。でもまあ嘘も方便かということでやりましたけど。行政の性格で、間違ってはいけないという気持ちと幸福量の最大化は矛盾することがあるんです。でも私は、幸福量の最大化をとるんです」と、自身の政治哲学に絡めて話していた。

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