「相棒」はなぜこんなに人気あるのか 再放送でも視聴率10%超、番外編も絶好調

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再放送なのに櫻井「家族ゲーム」に迫る視聴率

   再放送ですら、他局の新作ドラマをしのぐ人気ぶりだ。たとえば5月6日放送分の平均視聴率は、12.1%(関東地方)。時間帯こそ違うものの、同じ週でいえば香取慎吾さん主演の「幽かな彼女」(フジテレビ系、11.5%)を上回り、櫻井翔さん主演の「家族ゲーム」(同、12.2%)、米倉涼子さん主演の「35歳の高校生」(日本テレビ系、12.9%)といった話題作に肉薄する。

   こうした成功の原動力はどこにあるのか。芸能評論家の肥留間正明さんは、「1つの形式美的なパターンが確立されている。犯人などが途中で読めてしまうときもあるが、それでも最後まで見せる。いわば現代版『水戸黄門』ですね」と評する。

   「ドラマの作り方を熟知した東映の制作陣が手がけているだけに、構成もしっかりしている。だからこそ1回見て終わりではなく、再放送でもつい見てしまうものがある。主演の水谷さんのみならず、他の出演者や制作陣も含めた『総合力』が高い。まあ、他の番組が劣化しているのだともいえるんだけど……」

   歴代「相棒」では寺脇康文さん(51)が演じた亀山薫を高く評価する肥留間さんは、新相棒の成宮さんについて「水谷さん相手だと、『相棒』ではなく『手下』みたい」と少し辛口だが、上記のような理由から、その人気は当面揺るがないだろうと見ている。

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