丸亀製麺、全店長パート化で物議 「時給を2割近く上げる」と説明するが…

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

雇用が不安定になるのは否めない

   パート店長には、待遇の改善も図ると、トリドールの広報担当者は説明する。

「パートの時給に、2割に近い線で手当を上乗せします。週30時間以上働く人には、健康保険や介護保険、厚生年金にも入ってもらいます。店長になった方には、教育の機会も作っていますよ。人件費を抑制するわけではなく、パートの方を格上げするということです」

また、店舗での接客にも、メリットがあるという。

「社員の店長は、2、3店をかけ持ちしている人も多く、全国に転勤があります。しかし、パートの方は、常に店におられますし、地域密着のサービスもできます。店長の上司には、5~10店を受け持つ社員のマネージャーがおりますので、社員も責任を負うことになります」

店長が休む場合は、代理の人を手配する体制にするとも言う。

   なお、ざるにカビが見つかった店舗は、パート店長ではないという。ネット上の心配の声に対しては、広報担当者は、「パートにやりがいを持ってもらうことで、そういうことが起こらないようにしたいと思います」と説明した。

   もっとも、一般論として、パートは、社員と違って、雇用が不安定になるのは否めない。

   丸亀製麺では、世界各国でも店舗を出し始めているが、ユニクロの柳井正社長が年収100万円もありうるとした世界同一賃金などを考えているのか。この点については、「海外はまだ手探り状態で、そんな予定はありません」と言っている。

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