2013年4月の全国百貨店売上高は4767億円となり、既存店ベースで前年同月に比べて0.5%減少した。日本百貨店協会が5月20日に発表した。前年実績を、4か月ぶりに下回った。
前年に比べて日曜日が1日少なかったことに加えて、気温の低い日が続いたことで、紳士服・洋品(3.4%減)や婦人服・洋品(3.0%減)などの販売が振るわなかった。
その一方で、株高による資産効果や景気回復への期待感から高額品は引き続き堅調に推移した。美術・宝飾・貴金属は18.8%増と8か月連続で前年を上回り、海外の高級ブランドの小物などを含む身のまわり品も1.8%増と好調だった。
また、円安効果を背景に外国人観光客の売り上げが大きく伸びた。全国44店の免税売上高は前年同月比53.3%増の約38億6000万円と、2009年1月に統計を始めてから単月としては過去最高の水準となった。
なかでもタイなど東南アジアからの観光客が増えているという。