SNSでの交流が多いカップルほど、実際の生活でも幸せだが・・・
一般に、失恋するとプロフィールから過去の恋人をすぐさま削除したり、友達でなくなったりする人も多い。西イリノイ大学の研究チームによると、多くの人々が、「失恋」にまつわるネットでの一番「キツイ」こととして、「(交際)相手がいない」にステータスを変更することだとあげている。
一方で、同チームらは、フェイスブックでの交流が多いカップルほど、実際の生活でも幸せだという研究結果も明らかにしている。西イリノイ大学のクリストファー・カーペンター教授によると、パートナーと一緒に写った写真をアップし、お互いにタグをつけているユーザーらは、よりロマンチックな関係にあるという。ただ、逆もまた真なりで、SNSでの交流が少ないほど、親密ではなくなるそうだ。
この理由として、カーペンター教授は、人々はパートナーがフェイスブックで交流しているのを見たときに「嫉妬を感じる」ということを発見した。しかし、お互いにタグをつけあっている場合には、他人との交流に嫉妬を感じなかったという。
だからといって、タグをつければいいというものでもない。研究チームによると、そもそも、デジタルデータを削除するのは今日ではより難しくなっている。なぜならデジタル資産はさまざまな端末、アプリケーション、ウェブサービス、プラットフォームにまたがって記録されているからだ。
「(これらは)関係が良いときには、豊かなデジタル生活を促進しますが、ひとたび悪くなると、システム上の問題で、複数のデジタルスペースから(資産を)取捨選択する必要が出てきます」
その上、フェイスブックだとより面倒なことになる。写真は、タグを外すことは出来ても、自分以外の人が投稿したものについては削除できないからだ。
「タグを外すのは時間を食いますし、精神的につかれます。人々はとくに写真などのデータに触れると、復縁を望みがちですから」