親のいない子どもを預かる大阪府内の社会的養護関係施設で、20代の女性非常勤職員が施設入所者の男子高校生2人に性的な行為をしていたことが分かり、ネット上で驚きが広がっている。しかし、ほかにも例はあるようなのだ。
「嫌なことではありませんでした」
大阪府の子ども室では、この女性職員が事情聴取にこう話したと取材に明らかにした。これは、女性が被害者ではないことを意味するとした。
「男子高校生に好意を感じて、やってはいけないことをやった」
報道によると、女性職員は、「男子高校生に好意を感じて、やってはいけないことをやった」と謝罪したともいう。
大阪府子ども室によると、女性職員は、2011年9~11月と12年5月に、当時18歳未満の男子高校生1人を自宅に複数回呼び寄せ、キスをしたり、胸や下半身を触ったりした。ただ、セックスはしていないという。また、12年5月には別の18歳未満の男子高校生1人と施設内で深夜にセックスをした。女性職員は当時、独身だった。
女性職員の行為は、自宅に呼んだ高校生が別の職員に話して発覚した。施設では、性的虐待があったとして、12年6月に女性職員を懲戒解雇にしている。子ども室では、13年5月17日になって発表したが、それは児童福祉法の規定から1年分をまとめて虐待事例を発表することになっているからだと説明した。
発表が報じられると、ネット上では、女性職員などが男子生徒らに性的行為を持ちかけるのは珍しいと、やっかみの声が上がった。
男子高校生が合意していたのではないかとの指摘も出ているが、子ども室では、「子どものプライバシーに関わりますので、お答えはできないです」と言うに留まった。女性職員からの無理強いはなかったというが、子ども室では、「たとえ合意があったとしても、立場上は許されないことです」と言っている。