国務省会見で朝日記者は「性奴隷」と質問していない
なお、橋下氏のツイートにも「誤報」とみられる内容がある。5月19日のツイートでは、
「世界のメディアは自国が侮辱されたときには徹底して抗議する。ところが朝日新聞はあろうことか、わざわざ日本国を貶めるようなことを世界でやる。性奴隷と慰安婦は、世界からすると全く別概念。ところが、朝日のワシントン記者は、米政府報道官にわざわざ日本が『性奴隷』と使っていたと質問する」
と朝日新聞を批判している。だが、5月16日の米国務省の会見では、朝日新聞の記者は、
「大阪市の橋下市長が最近、いわゆる『慰安婦』(comfort women)問題についてコメントし、(慰安婦は)倫理的観点からは受け入れられないが、戦時中は慰安婦は必要だったと主張した」
と発言している。「性奴隷」(sex slave)という言葉は使っておらず、「戦時中は」と断ったうえで「慰安婦」という言葉を使っている。
橋下市長が主張する誤報とはいったいなんだったのか。