2012年度都内の新築1平米単価64.8万円
いま、東京都内で人気のマンションの多くは23区内の再開発案件だ。なかでも、「希少性が高い千代田区などの案件は人気です」と、不動産経済研究所の松田忠司氏は話す。
一般に、マンションは都心部に近いほど人気があり、かつ物件価格が高いことは言うまでもないが、必ずしも東京23区内のすべての物件が高いわけではない。
たとえば、足立区や大田区などは比較的安価な物件がありそう。松田氏は、「ここ数年、足立区や大田区には中規模、小規模のマンションの販売はあるのですが、大規模の再開発物件はありません。それが価格の下げ要因になっているのかもしれません」と説明する。
ちなみに、東京都内の新築マンションの1平米あたりの単価は、「今後は建設コストの上昇で、(物件価格も)先高感がある」ものの、2012年度は64.8万円で、前年度に比べるとほぼ横ばいだった。