国土交通省は2014年4月の消費増税に伴い、タクシーやバスの運賃の上限を引き上げる方向で検討に入った。日本経済新聞が2013年5月17日付で報じた。引き上げ幅は2.86%で、東京都心のタクシーの初乗り運賃の上限は730円と20円アップする。改定幅は10円単位にして、10円未満の端数は四捨五入する。
増税分を転嫁しきれない場合は加算運賃の走行距離(現在は288メートル)を短縮し、事業者が増税分を肩代わりしなくて済むよう配慮する。
バスの運賃も10円未満の端数を四捨五入して改定する方向。都内で多い210円の均一運賃は220円に上がる。この場合は約4円分多く取ることになるため、その分を原資に定期券や回数券を割引くなど調整する。
政府は5月中にも消費増税に伴う公共料金への転嫁方針を公表。これを踏まえて、国交省と消費者庁が協議し今秋までに正式決定する。