伝説の「愛生会病院」サイトが閉鎖の噂 「ネットの文化遺産、消えないで!」の声

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   愛生会病院――ある程度インターネット歴が長い人なら、この名前にぴんと来るだろう。埼玉県久喜市にあるごく一般的な病院なのだが、そのウェブサイトがやたらに派手で奇天烈な作りなのだ。

   2002年ごろには2ちゃんねるでも「祭り」を呼び、多くの人にその名を知られたこのウェブサイトだが、最近「閉鎖」説が流れネットが騒然となっている。ところが――?

黒いサイトに光る招き猫の瞳

愛生会病院ウェブサイトより。派手さにばかり目が行きがちだが、胎児の心音や病院の歴史など興味深いコンテンツも少なくない
愛生会病院ウェブサイトより。派手さにばかり目が行きがちだが、胎児の心音や病院の歴史など興味深いコンテンツも少なくない

   病院のウェブサイトといえば普通はお堅く、大人しい雰囲気に仕上げられている。ところがこの愛生会病院のサイトは、黒一色の背景にビビッドな色の文字がせわしなく点滅、また動き回り、右上には招き猫の写真が目をビカビカと光らせながら「Welcome!心から歓迎!」と呼びかけるという、かなりサイケデリックなものだ。また現在は削除されているが、かつてはドラマ「太陽にほえろ!」のBGMが流れており、さらにカオスな雰囲気を演出していた。ちなみに制作したのは、パソコン黎明期からのユーザーだという1941年生まれの院長自身だという。

   2ちゃんねるでは02年に「すごい病院のホームページ」があると話題になり、スレッドが相次いで立つ祭り状態に。これを元にしたフラッシュ動画も作成されるなど、2ちゃんねるの「古き良き時代」の文化のひとつとして語り継がれ、またサイト自体も、話題になった当時からほとんど変わらない姿で存続し続けてきた。

   それから10年余りが経った2013年5月11日、院長の次男でクラブジャズバンド「Blu-Swing」のドラマー・宮本"ブータン"知聡さんが、ツイッターでこう発言した。

「愛生会病院のホームページ、ついに閉鎖しちゃうかもしれないんだって」
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