メガバンク3社の2013年3月期決算が、5月15日に出そろった。三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの連結最終利益の合計は前期比11.2%増の2兆2072億円で、06年3月期(2兆1074億円)以来、7年ぶりに2兆円の大台を超えた。
年度前半の債券高と昨秋以降の株高がけん引。貸し出しは海外融資が好調を持続。円安効果もあり、円換算の残高は43兆円と19%伸びた。
このうち、三井住友FGは11年末に連結子会社とした消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンス(旧プロミス)の収益も寄与し、最終利益が前期比53.1%増の7940億円となり、過去最高を更新した。
14年3月期の最終利益予想の合計は、13年3月期実績より19.2%少ない2兆1150億円となった。足元で長期金利が上昇、債券市場が不安定なことを考慮。金融市場での取引から得られる利益を慎重に見積もったことなどから、3社は減益を見込んでいる。