主審の決定は最終、映像で判断変えられない
一方サッカーには、同様のシステムはない。「サッカー競技規則」第5条「主審の決定」の項目には、「プレーに関する事実についての主審の決定は、得点となったかどうか、また試合結果を含め最終である」「プレーを再開する前、または試合を終結する前であれば、主審は、その直前の決定が正しくないことに気づいたとき、または主審の裁量によって副審または第4 の審判員の助言を採用したときのみ、決定を変えることができる」と定められている。審判によるジャッジがすべてと読み取れ、ビデオ判定を活用する規定は見当たらない。
「フットボールレフェリージャーナル」のサッカージャーナリスト、石井紘人氏はJ-CASTニュースの取材に、「現状、審判は映像を見て判定を変えられません。それでもリプレー映像が出て相手の選手が『判定がおかしいじゃないか』と詰め寄られれば、混乱の原因になってしまいます」と説明する。