橋下発言に世界が注目、BBC「共有記事」トップに APは「戦時の性奴隷は必要」と報じる

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BBC、橋下氏が「女性が売春婦になることを強いられたシステムを『必要』と表現」

   英BBCのニュースサイトのランキングでは、5月14日16時現在、橋下市長の発言を伝える記事は「共有(シェア)された記事」の中ではトップで、読まれた回数を表すランキングでは2位。1位は、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、乳がんのリスクを減らすために両乳房切除手術を受けていたことを報じる記事だ。

   このBBCの記事のリード文は、橋下氏が

「第二次大戦の軍隊のために女性が売春婦になることを強いられたシステムを『必要』と表現した」

とあり、「強制売春は必要」といった短絡的な形で、発言が広く世界に伝わっている可能性がある。

   午後には橋下氏がツイッターを更新し、

「悲劇であるにせよ、今は日本軍だけが特殊な対応をしていたと世界では見られている。反省はしなければならないが、事実として違うのであればそれは言わなければならない」
「批判者は、風俗業=売春業=性行為と短絡的に考えているね。日本人は賢いから、性行為に至る前のところで、知恵をこらしたサービスの提供を法律の範囲でやっているよ。そして今の日本の現状からすれば、貧困からそこで働かざるを得ないと言う女性はほぼ皆無。皆自由意思だ。だから積極活用すれば良い」

と従来の主張を繰り返し、米軍が風俗業を活用すべきだとの考えを改めて強調した。

   なお、米軍では1995年の少女乱暴事件をめぐり、リチャード・マッキー米太平洋軍司令官(当時)が

「彼らは(犯行に使った)車を借りる金で女が買えた」

と発言し、更迭されたという経緯がある。このことも、橋下氏の提言に司令官が「凍り付いた」背景にあるとみられる。

   橋下氏はツイッターで、

「しかし日本の識者と言われる人も、人の話を聞かないね。吉永みち子さんも、全く人の話を聞いていない。『当時は必要だった』と、今容認していることは別でしょ。僕も今は容認していない。ただ当時の戦時下においては世界各国の軍でどうだったのか。日本だけが特殊だっったのか(原文ママ)、そこを指摘したんだ」

と、自分の主張を精査するように求めているものの、言語の壁もあり、これらの主張がきめ細かく国外に伝わる可能性は低いとみられる。

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