孫正義・泰蔵兄弟はそろって「億万長者」 世界の長者番付トップ独占の日は来るか

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   ソフトバンクの孫正義社長は、世界長者番付に名を連ねる資産家でもある。実弟でガンホー・オンライン・エンターテイメント会長の泰蔵氏も、兄に追いつけとばかりに「大富豪」への階段を駆け上がっているようだ。

   ガンホーは、オンラインゲーム「パズル&ドラゴンズ」(パズドラ)が大ヒットして株価がうなぎ上り。そして親会社は、今では兄のソフトバンクとなっている。

「パズドラ」のガンホー大株主は泰蔵氏の資金管理会社

いつか兄弟で世界の大富豪の頂点に立つ?(孫正義社長、12年10月撮影)
いつか兄弟で世界の大富豪の頂点に立つ?(孫正義社長、12年10月撮影)

   米経済ニュースメディア「ブルームバーグ」は、独自の「ビリオネア指数」で順位付けした「世界の億万長者トップ100」をウェブサイト上で発表、毎日更新している。最新の2013年5月13日付でランクインしている日本人はふたり。37位のファーストリテイリング・柳井正会長兼社長と、71位の孫社長だ。孫社長の純資産は134億ドル(約1兆3534億円)となっている。

   米経済誌「フォーブス」が3月4日に発表した世界長者番付でも、孫社長は86億ドル(約8686億円)で世界128位につけた。ブルームバーグとフォーブスでは算出方法が違うのか、金額こそ開きがあるが、いずれにしろ1兆円前後を持つ「大金持ち」には違いない。

   ブルームバーグが注目するのが、孫社長の実弟、泰蔵氏だ。5月9日付の記事で、「ビリオネア指数」ではじきだされた資産は33億ドル(約3333億円)に上り、会長を務めるガンホーの株式の27.8%を所有すると伝えている。いずれの数字も裏付けとなる細かな根拠は記事中に示されていないが、株式の持ち分が、泰蔵氏の資産のほぼすべてを占めるそうだ。

   直近のガンホーの有価証券報告書で同社の大株主を見ると、2012年12月31日現在、筆頭株主は発行済み株式の33.69%を持つソフトバンクBBだが、これに続くのが18.53%の「ハーティス」、さらに14.5%で「アジアングルーヴ」と少々見慣れない名前の企業が並ぶ。実はハーティスは泰蔵氏の資金管理会社。アジアングルーヴも同氏が代表社員となっており、ガンホーの事業持ち株会社という位置付けだ。ロイター通信はアジアングルーヴも泰蔵氏の資金管理会社と報じている。

   ごく単純に考えて、仮に泰蔵氏がこの2社を所有しているとしたら株式の所有割合は33.03%。また泰蔵氏個人が所有する株式もあるようだ。ただ2012年3月25日、ソフトバンクモバイル(SBM)がアジアングルーヴの持つ株式のうち6.37%を公開買い付け(TOB)すると発表し、4月27日に完了した。この分を差し引くと27%程度となる。若干のずれはあるが、ブルームバーグが算出した「27.8%」に近い。

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