長期金利が上昇(債券価格は下落)していることを受けて、麻生太郎副総理・財務・金融相は2013年5月14日の閣議後の記者会見で、その理由を「債券を売って株に買い替える人が増える流れが一番大きい」と述べた。
金融機関への影響については「(資金需要が乏しく)貸出金利が上がるところまではいっていない」と話す一方、「貸出金利を上げるなら預金金利も上げてもらわないと」とも語った。
また、甘利明経済財政・再生相は「金利が上昇すれば国債の利払いに跳ね返る。財政再建への影響も当然ある」と警戒感をにじませた。
国内債券市場は14日午前、国債への売りが優勢となり、国債価格が下落(利回りは上昇)。指標となる新発10年物国債の利回りは一時0.800%に上昇し、前日に続いて高い水準をつけた。
ほかにも、新発5年物国債の利回りも0.345%と12年4月以来、1年1か月ぶりの高水準となった。