移転先も一般の人も見られる場所に無事決まりそう
一方東京タワー側の担当者は、「五輪招致ありき」で撤去が決まったわけではないと語る。
「目的はあくまで、以前から計画していた花壇などの植栽整備のためです。時期も、現在進めているアナログ放送設備の撤去や塔体補強などの改修作業に合わせることでお客様への影響を少なくするためで、『五輪のために』というわけではありません」
「五輪招致花壇」については、「たまたま時期が合ったため、社内で一案として検討していた、という段階」。また12年夏の時点で移転には双方合意し、4月にも『5月末まで』との話を動物愛護協会に伝えており、そこまで急というわけではないと語る。
動物愛護協会側も「これまで親しんでくれた人に名残を惜しんでもらうためには、もう少し早く日程を知りたかった」としつつ、「移転自体は12年夏の時点で承諾していた」と認める。
また幸い、移転先についてはすでにメドがつきつつあるといい、
「まだ名前は言えませんが、これまでどおり一般の方にも公開で見ていただける場所になる予定です」
とのことだ。「撤去反対」派も一安心といったところか。
なお高額な撤去費用については、今後募金など広く支援を呼びかける予定だという。