青森県は高レベル放射性廃棄物の実質的な最終処分場となることを拒否
日本の電力会社が原発で利用した使用済み核燃料は、これまで英国とフランスに依頼して再処理してきたが、今後は電力会社が出資する日本原燃が青森県六ヶ所村で営業運転を目指す再処理工場でMOX燃料を加工、高レベル放射性廃棄物をガラス固化する方針だ。既に海外で再処理された日本の高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)は国内外に約2500本あり、「これまでに原発から出た使用済み核燃料を再処理すると、約2万5000本のガラス固化体が生まれる」(資源エネルギー庁)という。
この計画は日本原燃の再処理工場のトラブル続発で遅れに遅れている。営業運転はこれまでに何度も延期となり、実質的な運転開始の目処はたっていない。その貯蔵管理施設に6075本まで一時貯蔵できるが、青森県は高レベル放射性廃棄物の実質的な最終処分場となることを拒否しており、将来的には別の場所に最終処分場を作る約束になっている。