韓国のネットユーザーが旭日旗をあしらった携帯電話ケースに抗議したところ、イタリアの業者がその行為を皮肉る回答をした。その論理がすごい、と話題になっている。
旭日旗デザインへの抗議は、韓国メディアが2013年5月9日に報じて明るみに出た。
「ドイツの旗は、ナチスがいたからダメなのか」
報道によると、韓国のネットユーザーは8日、「Japanese vintage flag」と名付けられた携帯ケースの写真をフェイスブックに投稿した。そこで見られた旭日旗デザインについて、「非常識だ」と怒り、「私たちの歴史を侮辱してバカにしている」と書き込んだ。
共感したほかのユーザーは、ケースを扱う「Benjamins」社に早速、抗議のメールを送った。メールでは、旭日旗は、日本が第2次大戦で使った戦争犯罪の旗であり、ナチスドイツの旗ハーケンクロイツに等しいとして、「この旗が製品に使われたことが信じられない。消費者の激しい抗議を受ける可能性があることを知るべきだ」と指摘した。
これに対し、Benjamins社は、メールへの回答で、「単なる旗」だとしてこんな論理で抗議を皮肉ったというのだ。
「あなたの言う通りならば、ドイツの旗は、ナチスがいたから、アメリカの星条旗は、原爆を投下したから、それぞれ使ってはいけないということなのか?」
さらに、「私たちは今、2013年に生きている。製品が良ければ買って、そうでなければ買わなければいい」と諭した。ネットユーザーに対しては、「私たちにこのようなメールを送るほど余裕があるのはいいことです。できるだけ、たくさん笑うようにして下さい」とアドバイスしている。
しかし、ネットユーザーらの不満は収まらず、Benjamins社に対して、「常識がない」といった抗議が相次いでいるという。