マンガ好きで知られ、オタクから強い支持を得ている麻生太郎副総理に、ネットで失望の声が上がっている。
みんなの党の山田太郎参議院議員(45)が2013年5月8日の参議院予算委員会で、児童ポルノ規制法の改正について質問。実施されると、幼児の入浴シーンがある野球漫画「ドカベン」すら発禁になりかねない、として意見を求めたところ、副総理はマンガを擁護するどころか規制強化に賛成かのような回答をしたからだ。
「 児童ポルノ規制に手を付けたのは自分が一番最初だろう」
山田議員は昨今の児童ポルノの取締り強化について言及し、法律は児童を児童ポルノの写真や映像から守ろうという趣旨で、本来関係のないはずのマンガやアニメにまで解釈が拡大してしまった、と指摘。漫画やアニメの登場人物は全て非実在の空想の創造物だから誰も被害を受けないはずなのに、登場人物の肌が少しでも見えていたら問題視されるのは、クールジャパンとして世界に打ち出している日本の漫画やアニメが面白くなくなり、また廃れてしまう、と力説した。そして、2009年の国会に提出された児童ポルノ禁止法の改正案は廃案になったが、自民党内でまた提出の動きが出ていることについて、日本のマンガやアニメに詳しい副総理はどういう考えを持っているのか、と質問した。
副総理は、児童ポルノ規制に手を付けたのは自分が一番最初だろうと記憶している、と答弁し、成人向けだとする表記を強化したり、子供の手に届かない高さの棚に置くようにしたり、出版社ともやりあった結果、
「表現はかなり昔に比べれば良くなったんではないかとは思っております」
と自画自賛した。