「地震はどこでも起こる」に失笑も
天災のリスクも、国外からの重要な関心事だ。東海地震や富士山が噴火するリスクについて問われると、竹田氏は
「地震は、世界中どこでも起こる。主な競技場や関連施設は、世界で最も厳しい耐震基準に基づいて建築されていることを強調したい。東京のインフラはきわめて耐震性が高い。2020年の日本については、地震の心配はしないでほしい」
と「地震に強い東京」を強調。だが、東海地震が発生した際の中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)への影響について突っ込まれると、明らかにいらだった様子で、
「地震はどこでも起こりうる。なぜそんなにはっきりと、東海に地震が来ると言えるのか。誰も分からない」
と述べ、会場からは笑い声があがる一幕もあった。
政府の地震調査委員会の13年の試算では、マグニチュード8程度の東海地震が30年以内に発生する確率は88%だとされている。
それでも、
「何か心配事はないのか」
との質問には、竹田氏は
「no concern」(心配ない)と断言し、会見場を後にした。