5月からさらに盛況に「こっちがびっくりだよ」
この傾向は5月の連休が明けてから強まったようだ。
「みなさんゴールデンウィークでお金使っちゃうからヒマかなと思ってたんだけど、こっちがびっくりだよ」(江本さん)
記者のあとに入店したビジネスマン風の男性3人連れはビジネスマンに人気の2500円のメニューを注文していたが、店主によると、4月末まではこのメニューもほとんど出ず、「アベノミクスの恩恵をほとんど感じなかった」というのだ。
日経平均株価が4年11か月ぶりに1万4000円台に回復したことを受けて、8日には、ビジネスマンの「バイブル」とも言える日本経済新聞が同店を取り上げた。
「それでみなさん、高いうなぎが食べたくなったんじゃないかな」
日経効果も大きいというのだ。
また、決算発表で近隣の東京証券取引所を訪れる人の数が増えていることも、お客が増えた原因ではないかと分析している。
ただ、今後もこの「うなぎのぼり」が続いていくかについては、慎重な見方だ。
「全盛期に比べればまだまだですよ。うなぎのぼりの兆しが見えているのかいないのか、まだ半信半疑といったところ。大企業も、儲かったら株主のほうばかりを向くんじゃなくて、従業員のベースアップとかを考えて欲しい」