トヨタ自動車は、2014年3月期の連結業績予想(米国会計基準)で、本業のもうけを示す営業利益が前期比36.3%増の1兆8000億円になると、13年5月8日に発表した。円安によって輸出や海外販売の採算が大きく改善し、リーマン・ショック前に過去最高益(2兆2703億円)を計上した08年3月期以来の高い水準に回復する。
売上高は6.5%増の23兆5000億円を予想。想定為替レートは1ドル90円(前期は83円)、1ユーロ120円(同107円)。円安によって営業利益ベースで4000億円の増益効果を見込んでいる。純利益は42.4%増の1兆3700億円と大幅増益になる見通し。
連結世界販売台数(ダイハツ工業、日野自動車を含む)は北米や東南アジアなど海外で好調が続き、2.6%増の910万台と過去最高を計画。連結対象外の中国合弁分を含めたグループの総販売台数は4.2%増の1010万台と初めて1000万台を突破する。
なお、同時に発表した13年3月期連結決算は、純利益が前期比の約3.4倍となる9621億円。売上高は19%増の22兆641億円、営業利益は約3.7倍の1兆3208億円。世界販売台数は21%増の887万1000台だった。
トヨタ単体の営業損益は2421億円の黒字(前期は4398億円の赤字)と、5期ぶりに黒字に転換した。