「ポジティブな空間では、ネガディブなコメントは淘汰される」
参加型のニュースサイトをめぐっては、06年にオープンしたオーマイニュースの日本版が「炎上」の末、09年に閉鎖に追い込まれた経緯がある。
炎上防止策については、松浦氏は
「誹謗中傷は表示させない。AとBの(対立した)意見がでた場合、下に引っ張って前に進まないことがある。(コメントがつく記事の)問いかけの工夫の余地もある。ポジティブな空間では、ネガディブなコメントは淘汰される」
と述べ、すでに「ハフィントン・ポスト日本版は失敗する」(メディア評論家の藤代裕之氏)といった悲観的な記事が出ていることについても、
「愛があふれた、叱咤激励の記事。そこは真摯に受け止めて、次に進みたい」
とした。
収入の柱は広告収入を想定する。ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループ CEOのジミー・メイマン氏は、
「日本が広告市場としても大きなマーケット。電通や(子会社の)cciと組んでいるが、(現状は)広告市場の15%のみがオンライン。今後、その部分が大きく伸びてくる」
「日本は新聞マーケットとして大きい。オンラインへの広がりもある。朝日新聞と組んで、その一翼を担いたい」
と述べ、2年で損益分岐点に到達したい考えだ。