「手に取らせるだけでもすごいこと」の声も
2人は東京・代官山で行われた発売カウントダウンイベントに言及。会場では日付がかわる0時ちょうどに『色彩を―』の販売がスタートし、ファンがいち早く手にして喜ぶ様子は、多数のメディアにより伝えられた。これについては、これまでフォローに徹していた田中裕二さんも「そこで待ちきれないって言って、すぐカフェに行って読んでるっていうトータルファッションの要素が大きい」と説明。「たとえば『ハリーポッター』は『子供だ、バカに見られる』みたいな思いがあるんですって。村上春樹はオシャレとして一つ上みたいな感覚があると思う。カフェで読んでるやつらには、それを感じる」と熱弁をふるった。
2人の一連の発言は、「村上作品の人気を支えているのは、ファッションとして読む人たち」としてネットでまとめられ、ファンを含む多くの人たちからさまざまな反応があがった。
「そのとおりだわ」「確かにあるな」と同意する声がある一方、「オシャレっぽさがウケて売れてるんじゃん。ファッションも含めての読書でしょ」「ファッションで読むみたいな薄っぺらい人たちに、手に取らせるだけでもすごいことなんだけどね」とファッションとして受け取られている部分を擁護する意見も目立つ。
中には、「小説に触れる時期にはもう『ファッションとしての村上春樹』と呼ばれていたので、2周3周していつのまにか本当にすごいところに来たこの段階でこういうこと言っちゃうの、毒吐き屋としてはすげえダサい」と一連の「批評」を的外れだとする声もあった。