野村ホールディングスや大和証券グループ本社など証券大手5社の2013年3月期連結決算が2013年5月1日に出そろった。安倍政権の経済政策「アベノミクス」への期待から急速に株式相場が回復したことから、いずれも好決算となった。
野村ホールディングス、三菱UFJ証券ホールディングス、SMBC日興証券は大幅な増益、前期が赤字だった大和証券グループ本社とみずほ証券は黒字転換を果たした。株式などの売買が増え、手数料収入が大きく伸びた。
1日に発表した大和証券グループ本社の最終利益は、394億円の赤字から729億円の黒字に転換。13年1~3月期の個人向け株式の収益は前年同期に比べて2倍に広がった。
野村HDの最終利益は、前期比9.3倍増の1072億円。三菱UFJ証券HDは同2.8倍増の469億円、SMBC日興証券は同2.3倍増の457億円だった。みずほ証券は286億円の黒字(旧みずほ証券とみずほインベスターズ証券との合算)。