漫画家の小林よしのりさん(59)が、久々にAKBネタ以外の社会派なブログを更新している。今の日本が安倍政権下で、「ナショナリズム」「ファシズム」に突き進んでいるというような内容だ。
さらに「安倍政権に取り込まれた」として文化人批判もしているが、「自分はAKBに取り込まれているくせに…」など、インターネット上では冷ややかな声が目立つ。
「朝日もネットも籠絡。ファシズムが完成されつつある」
小林さんは2013年4月30日、「転がる石のように」というタイトルのブログを更新した。
「世の中が一方的に流れ始めたらもうどうにもならない」という書き出しで、
「今は帝国主義がグローバリズムに代わっただけで、相変わらずナショナリズムが利用されている。靖国参拝も、憲法改正も、主権回復記念日も、そして天皇陛下までも、新自由主義路線のために利用される事態となった」
と怒り心頭だ。
そして小林さんの大好きなAKBも、「安倍晋三のポピュリズム」に利用される時がいずれ来るかもしれない、と懸念している。
「政治は文化を利用しようとする。安倍政権はメディア戦略を周到に、着々と推し進めている。テレビも朝から出演して、テリー伊藤も、ビートたけしも取り込まれた。朝日新聞も籠絡された。ネットも取り込まれた。反体制としての若者文化の衰退が情けないが、文化人の質も落ちた。ファシズムが完成されつつある状況で、権力は強大すぎて太刀打ちできないが、わしは権力にすり寄って得したいとは微塵も思わない」
と、安倍政権と芸能人やメディアなどを厳しく批判した。