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生産指数や消費支出も持ち直し

   2013年4月30日に、3月の鉱工業生産指数を発表した経済産業省は、生産の基調判断を2か月ぶりに、「下げ止まり、一部に持ち直しの動きがみられる」から「緩やかな持ち直しの動きがみられる」に引き上げた。その背景を、同省は「円高是正で輸出が持ち直している」と指摘している。

   3月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100、季節調整済み)は89.8。前月比で0.2%の上昇で、4か月連続でプラスとなった。業種別では16業種のうち8業種が上昇。なかでも化学工業(医薬品を除く)は自動車のタイヤなどに使う合成ゴム、また電子部品やデバイスはスマートフォン関連の部品の生産が伸びた。

   消費支出も増えた。3月の家計調査(速報)によると、2人以上の世帯の消費支出は1世帯あたり31万6166円と、物価変動の影響を除いた実質ベースで前年同月比5.2%増加した。前年同月を上回るのは3か月連続。増加率は5.3%だった2004年2月以来、じつに9年1か月ぶりの高い伸びを示した。

   円安・株高で消費者の財布のヒモが緩んだとみられ、腕時計や宝飾品、ハンドバッグなどの高額商品や、洋食や寿司など外食への支出も増えた。また、家の外壁工事や省エネ給湯器の取りつけ工事など、住宅の修理などにかける支出が8か月ぶりに増えている。

   どの指数・調査も上向きだが、「アベノミクス」の効果は「本格化」したとみていいのだろうか――。前出の第一生命経済研究所の新家義貴氏は、「今はまだ、まだら模様といったところ。ただ、そんなに悲観することはありません。円安効果による輸出増もこの4~6月には上向くでしょうし、公共投資の効果も5、6月には現れるでしょう。ポイントは雇用と賃金の増加ですが、賃金は早ければ今冬のボーナスにも増えてくるとみています」と話す。

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