サムスン電子が社運をかける最新スマートフォン「Galaxy S4」に、思わぬ「弱点」が露呈した。ライバルのiPhone 5や従来機と比較して、「持ちにくく、壊れやすい」との評価が出ているのだ。
Galaxy S4はサムスンのフラッグシップモデルとして、2013年4月27日に世界発売されたばかり。多彩な機能と充実したスペックを武器に、販売目標台数「1億台」をぶち上げている。
地面に落とすと画面に白いヒビが…
「スリー、ツー、ワン……」
カウントダウンが終わった瞬間、3台のスマホが、4フィート(約1.2メートル)の高さから地面めがけて落とされた。
かすかな砂ぼこりとともに地面に転がったのは、Galaxy S4、iPhone 5、そしてサムスンの従来機S3だ。すぐさま実験者が駆け寄り、スマホを1台ずつ手に取る。
まずはiPhone 5。こちらは画面に薄い傷こそ入っているが、それほど大きなダメージはないように見える。S3の方は、地面にぶつかった端末の角を中心に白い亀裂が見て取れる。
問題は最新機S4だ。カメラがその姿を捉えると、こちらは角を中心に、白いヒビが画面にまで及んでいる。他にもいくつかの傷が確認でき、かなりの被害の大きさだ――
そんな動画を発表したのは、米国の電子機器保証サービス会社・スクエアトレードだ。同社が4月29日に発表したレポートでは、この落下実験を含む8つのテストを行い、スマホ3機種の「壊れやすさ」を10段階で評価している。
レポートではiPhone 5の壊れやすさが「5」と評価されたのに対し、S4はそれより2段階リスクが高い「7」と判定された。従来機S3は「6.5」だったので、わずかではあるが「壊れやすくなった」ことになる。