オリジナルは40年近く前の話だが…
やはり目立ったのは、安直に「体罰」扱いすることへの憤慨の声だ。
「全体を見たら教育的な内容だろドラえもんは。ひとつのシーンだけを抜き出して批判するならポケモンだって動物虐待だと言ってるバカ団体と同じ」
「(北斗の拳の)ケンシロウは殺人鬼か? というのと同じくらい無意味な話」
「のび太が親に言いつけてパパとママが教育委員会に乗り込んで先生が懲戒免職で首になって市長が教員総入れ替えするアニメにすればいいよ」
一方、体罰と見られても仕方がないが、原作の時代背景を考えればやむをえない、とする人も少なくない。同話の原作が発表されたのは1976年、今から40年近く前になる。なお原作漫画を収めた『藤子・F・不二雄大全集』(09年から刊行中)では、セリフなどの「不適切な」表現についても、極力そのまま収録する姿勢を取っている。今回の話題は、いわば世代を越えて愛されていることの証明ともいえそうだ。
この件について、原作の刊行元でアニメ版DVDも発売している小学館に問い合わせたところ、問題の記事はあくまで一個人の見解ということで「こちらからお答えするということはございません」とのことだった。