「××回RTされたら××します!」 企業も活用、ツイッターの「構って」大作戦

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「自分の影響力を数字にしたい」願望が…

   ITジャーナリストの井上トシユキさんは、こうした投稿を「自分自身の影響力をRT数という数字で確認したいという、一種の自己満足」と分析する。しかも、

「RTする側も一種の当事者として『参加した』感を味わうためにやっているので、投稿者が発言の内容を実際に行うかどうかはあまり気にしていない。そのため、実際にそれを実行に移す度胸がなくてもできる。実際にシャレにならないようなことをされたら見てる側としても困るわけで、ある意味では利害が一致している(笑)」

   一方、企業ツイッターは、この構図をうまくPRに利用している。たとえばレンタルサーバーの「ロリポップ!」は2013年4月15日、

「このツイートが120万RTされたら抽選で12名にロリポップ!のサーバー料金120年分無料プレゼントらしいので拡散お願いします!」

と公式ツイッターでつぶやいた。「120万」という非現実的な数字はともかく、それでもたちまち3万人以上がこの投稿をリツイートした。同社のツイッターをフォローする人は総計7000人あまりだから、それを大幅に超える広さでの宣伝に成功したといえる。

   最近でも4月24日、ゲームソフト「閃乱カグラ SHINOVI VERSUS」の製作者が、「820回RTされたらゲーム用のダウンロードコンテンツを無料で提供する」と投稿したところ、わずか1時間足らずで目標を達成し、ゲームファンの話題をさらった。

   こうした取り組みについて上述の井上さんは、「一種のゲーミフィケーションですね。ネットの流行をうまく利用したということだと思います」と評価している。

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