文部科学省の緊急調査で、2013年1月までの10か月間に全国の公立の小中高校と特別支援学校で起きた体罰の件数が、過去最多となったことがわかった。4月26日、同省が第1次報告として公表した。
それによると、13年1月までの10か月間に起きた体罰は840件で、 2011年度の1年間の件数の2.1倍にのぼり、1977年度の調査以来、最多となった。
都道府県別にみると、大阪府が96件と最多で、次いで福岡県の77件。ただ、岩手県からの報告は0件となっているなど、自治体によって差がある。
体罰をした教員の内訳は、小学校が189人(2011年度81人)、中学校416人(同180人)、高校220人(同139人)、特別支援学校15人(同4人)だった。このうち、すでに懲戒処分とされたのは84人。免職は2人で、桜宮高校と神戸市立小学校の、それぞれ男性の教員。