トヨタがハイブリッドカー500万台突破 日産のEVは普及進まず、明暗分かれる

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リーフは値下げでテコ入れ

   1997年12月発売の初代プリウスが世界累計5万台を突破したのは2000年11月で約3年かかっており、単純比較はできないが、リーフの普及ペースは初代プリウス並みともいえる。だが、HVがホンダインサイトなどライバルメーカーの相次ぐ参戦で普及が進んだのに対して、EVはリーフに続く有力なライバルが現れていないのが現実だ。航続距離の短さや急速充電器の設置箇所の少なさが、EV普及のネックとなっている。

   このため日産は昨年11月にマイナーチェンジしたばかりのリーフを4月19日から値下げに踏み切った。今回の価格改定は日産が今年1月に告知していた内容で、従来価格より約28万円の値下げとなる。日産は昨年11月、1回の充電で走行できる航続距離を14%改善して228キロ(JC08モード)とするマイナーチェンジを行った際、廉価版モデルを約42万円値下げしたばかり。今回はこのマイナーチェンジモデルの全グレードをさらに値下げするという異例の措置で、日産は不調なリーフ販売のテコ入れを図る。

   日産はEVをエコカーの本命と位置づけ、2016年までに仏ルノーと合わせ、EVを世界で150万台販売する目標を掲げている。トヨタのHVが100万台を突破したのは、プリウス発売から10年近くが経過した2007年5月。200万台突破は2009年8月だった。トヨタのHVも普及に時間がかかったのは事実だが、現状ではEV普及の見通しは立たない。当面はトヨタを筆頭に日本メーカーを中心とするHVの独走態勢が世界のエコカー市場で続きそうだ。

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