「ダンディズムの衣装哲学のルールとは逆」
ネット上で「麻生Tシャツ」の評判は上々だ。ツイッターには、「それはどこで買えるんだ?」「意外とカッコ良かった」と好意的な書き込みが多い。なかには「ゴッドファーザーのテーマが聴こえるようだ」との感想もある。
麻生副総理のファッションは、メディアでたびたび取り上げられてきたが、ネットの反応とは異なり少々厳しい。2013年3月1日の朝日新聞電子版では、モスクワG20でのいでたちを「気合はたっぷりなのに『意図不明』だった」とバッサリ。政治家の中では麻生副総理のファッションセンスは「トップクラス」と評価する半面、ダンディズムの衣装哲学で最も大切な「決して目立たないこと」とのルールとは逆に目立つことに重点を置いている、と指摘した。3月14日号の「週刊文春」は、ソフト帽をかぶっているのは「後頭部が薄くなってきたため」との知人の証言を紹介し、麻生副総理の娘が「マフィアみたいだから絶対にやめて」とメールを送ったとも暴露している。
ただ、Tシャツのデザインに取り上げられたうえ売れ行き好調となれば、マスコミも「マフィア」とやゆしてばかりもいられなさそうだ。4月25日付の産経新聞電子版は、「麻生ファッション」が話題になり、かっこいいと感じる若者も多いと紹介。刺激を受けておしゃれに目覚める「おじさん世代」が増えるのは大歓迎、と前向きにとらえている。